研修報告:久里浜研修

 

10/28~11/2まで神奈川県横須賀市にある独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターへアルコール依存症の勉強に参加させてもらいました。到着後開校式があり、5日間のプログラムの説明を受けましたが、講師の数の多さと、研修時間の長さに驚き、最後まで遣り通せるか不安になりました。もともとアルコール依存症には苦手意識があり、率先して勉強をすることもなく知識が少ないため、オリエンテーションだけで尻込みをしている状態でした。でも研修を受けていく中で依存症患者や家族の考え方や思いなどをしり、そういった思いを表現できる認知行動療法やクラフト、動機づけ面接の方法を学び実践して行きたいと思うようになりました。

毎日夕方までの座学で終わる頃には詰め込みすぎでパンクしそうになっている頭の中。それを落ち着かせるのが自室から見える夕日と朝日でした。海がある景色の中での太陽は私にやる気を十分にあたえてくれました。また一緒に参加していたメンバーとの交流や情報交換が今後の私の仕事の糧になると感じました。

研修に参加したことでアルコール依存症に対する苦手意識が少しなくなり、積極的に関わっていきたいと思うようになりました。

市民公開講座

 

11月2日(土)垂水病院主催、市民公開講座が緑が丘町自治会館にて開催されました。当院のもの忘れ外来担当医である朴先生が『認知症ってな何?高齢化社会を生きる上でしっておくべき認知症のキホン』というテーマのもと、講演を致しました。近隣にお住まいの方々、90名以上にご参加頂き、会場は後ろまでいっぱいとなりました。

朴先生の認知症にキホンや治療についての説明に対して、会場内では共感の声が多く聞こえました。また、時折笑いも交えての時間はあっという間に過ぎたように思います。私自身も認知症という病気を改めて学ぶことができました。

また2025年には認知症高齢者が700万人にのぼるといわれる日本を生きる中で、自分や周りの今後を考えるよい機会をご提供できたと思います。また、こういった場を持つことで、顔の見える支援にも繋がったように思います。

このような病院と地域の方々が繋がる場を今後も開催、参加し続けることで自身の研鑽だけでなく、様々な人と繋がるきっかけ作りにしていきたいです。

垂水病院 病院祭

10月19日(土)は年間通しても大きな行事となる垂水病院祭でした♪

当日はあいにくの曇り時々雨。

建物内のみで、ぎゅっとお店やステージを詰め込んだ形にはなりましたが、活気いっぱいなスタートでした。

 

今回のステージイベントは午前午後の2本立て。

まず午前の部は、昨年もお世話になりました『LadyBug』のお二人が、とてもステキな演奏と歌声のハーモニーをご披露して頂きました。

そして午後の部は『にィーにィーズ&ネェーネェ』の皆様。沖縄民謡を中心とした唄と踊りで自然とリズムに合わせて体が動き、楽しい雰囲気に包まれました。

 

一方、模擬店は去年と比べても出店が多かったように感じた方もあったかなぁと思いますが、医局の先生方をはじめ、各病棟と外来の看護師や看護部長室、事務部門、薬剤課、栄養課、OT・PSW・心理室やデイケア、地域連携室など院内スタッフ総出でたいへん賑わった様子でした。また、かがやき神戸さんからはカフェ&販売ブース、デイリーヤマザキさんからは中華まんの販売と、外部の皆様からも多くのご協力を頂きました。

  

 

 

 

     

また2階休憩スペースでは、入院患者様が活けて下さったお花が飾ってあったり、5階病棟の店舗では患者様が作製したアクセサリーなども販売していたりと、いろいろな取り組みもご覧になって頂けたかなと思います。

  

何か月も前から企画運営委員のスタッフが中心となり、多忙な中しっかりと準備を整えて頂いた結果、規模も大きく盛況に開催できました。

終了後、患者様からも好評だったというお話をたくさん頂き、また悪天候の中、足をお運び頂きました地域の皆様にも楽しんで頂けたかなと思います。

三木さんさんまつり

10月6日(日)、令和になって初めての三木さんさんまつりに、模擬店として参加してきました。垂水病院の地域貢献の一環として、毎年参加しており、地域の方々にも少しずつ認知していただけるようになったのではないかと思っております。

 

今年は、フランクフルトを看護部の副師長会が中心になって販売させていただきました。

天候にも恵まれ、お客さんも多かったのですが、以前に比べて食品の店舗が増加したこともあり、少し苦労はしましたが、なんとか3分の2を販売することができました。

販売中もたくさんの方と触れ合え、励ましのお言葉をかけてくださり、とても貴重な体験をさせていただいたと感じました。

また、模擬店販売以外には、当院の事務職員や精神保健福祉士、地域連携室のスタッフらも裏方としてお祭り全体のお手伝いができ、微力ながら当院として協力できたのではないかと思いました。

今後も地域の為にできることを積極的にお手伝いしていければと思います。

研修報告:2019年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会

10月4日からの3日間、札幌にて開催された2019年度アルコール・薬物依存関連学会に参加させて頂きました。天気は生憎の曇り空ではありましたが、大きく崩れることはなく、滞在中は気持ちよく過ごすことができました。

近年飲酒運転による死亡事故があり、法律による厳罰化がすすみました。飲酒運転の背景にはアルコール依存症が相当数いるとされています。危険ドラッグが社会問題となり、違法薬物だけでなく処方薬や市販薬の依存の問題があります。ギャンブルに問題のある人達は300~500万人いるとも言われています。また、インターネット、スマートフォン等のゲーム依存の増加は現代社会を特徴付ける問題と言っていいのかもしれません。

これらの多くの問題が、依存とアディクションの問題とリンクしています。医師やコメディカルの依存症に対する関わりや、依存症の当事者の生の声に触れ、多様な考え方を吸収することが出来ました。アルコール依存症患者が大多数を占める病棟で働く私にとって今回の学会に参加できたことはとても有意義でした。

実は私は北海道へ行った経験がなく、今回の学会参加の話を頂いた際に即答で参加の返事をしたのを覚えています。短い間でしたがその土地の文化に触れ、美味しい食事ができたことは学会参加と合わせて良い経験となりました。

最後にはなりましたが、このような素晴らしい体験をさせていただいた当院に深く感謝し私の出張報告とさせていただきます。

院外研修:新入職者野外研修

9月28日、曇空かと思いきや、青空も見え暑さの中での新入職者野外研修。

今年度の看護部新入職者3名と、実地指導者担当看護師、それに病棟師長と看護副部長と一緒に、神戸の布引ハーブ園やホテルでのランチビュッフェ、umieから遊覧船観光と一日かけて時間を過ごしました。

新入職者たちも普段は別々の病棟で働いており、なかなか出会う機会も少ないのですが、今回の研修では約半年間経った時点で、色々と業務内容の再確認や助言、励まし合いなどもできたような気がします。そして他病棟の先輩、また師長や副部長といった配属病棟外でのコミュニケーションも深まり、充実した研修だったと参加者からも感想がありました。

 

また、私自身、昨年度より実地指導の役割をさせていただき参加も企画も初めてでした。企画の段階でうまくいくかどうか不安に思い、心配をしていましたが、そんな心配は不要でした。皆の笑顔が飛び交い、企画者という責任も忘れてしまうほど笑い楽しかったです。

私の所属する病棟には今年新人さんは配属にならなかったので、この研修会がなければ話をする機会もなかったかと思うと私にとっても、とても嬉しい機会となりました。

今後もローテーション研修が始まります。今回の野外研修の関わりが、他部署のスタッフや上司とのコミュニケーションが取れたことで、今後より良い看護につなげていっていただければと思います。

院内研修:リラクゼーション研修

9月18日(水) リラクゼーション研修開催!

お隣のナリス化粧品ラブスタジオから、研修の為に5名のエステティシャンの方々が来てくれました。2人1組の顔エステに19名、ハンドエステには17名と、会議室いっぱいのメンバーが参加しました。

ゆっくり、お互いをマッサージする方法のレクチャーを受け、力はいらない、ゆっくりと、指の先からひじのあたりまでクリームをつけて、どこに指を沿わせるのか、どの部分をやさしく押すのかを教えてもらいながら、一緒にマッサージをしていきました。

ゆっくり、力を入れないマッサージには、リラックス効果があり、血行も良くなり温かくなりました。体の弱っている人への効果もあることも教えていただきました。

男性スタッフも、照れながらも楽しんで参加しました。みんな顔も手もツヤツヤとなり、お土産にクリームもいただきました。

いつもとは、違う異色の研修でしたが、自分たちへのリラックス効果や、マッサージをしてあげる相手への効果にもつながるので、すぐに実践できる良い研修でした。

院内研修:感染対策研修(ノロウィルス)

2019年10月2日(水)今年度2回目ICTより周知研修で感染対策(ノロウィルス対応)研修を行いました。

 

ICT委員により、手順をパワーポイントで説明後、デモンストレーションがあった後、新卒・新人・看護部以外の方を中心に実践しました。

清潔区分、清潔動作、最後の処理等マニュアルだけを見るよりも、実際に行うことで難しさや大切なこともよく分かりました。実際では、上手く処理できて満足な表情が見えたり、先輩ナースよりダメ出しが出たり、穏やかな中にも緊張感を持って進められていました。アンケートの中でも「毎年トレーニングしたい」「実際にトレーニングしたい」の意見が多くありました。

 

病院内で感染症が発生しないよう予防をしっかり行い、万が一の場合に備えて適切な知識と技術を身に着けて患者様・職員の安全で安心の為にスタッフ一丸で頑張っています。

作業療法プログラム紹介

季節も徐々に移り変わり、朝晩は涼しくなってきましたね。

今回は、入院患者様に向けて生活能力の維持や気分転換・リラックス、また対人交流の援助や趣味活動の拡張など、色々な目的で実施している作業療法プログラムの中で、最近行った各病棟の取り組みをご紹介したいと思います。

 

まず4階病棟ですが、春ごろから患者様数名と看護師と作業療法士と一緒に企画から始め、皆で楽しめる行事のアイディアを出し合いました。その中で流しそうめんをしてみようということになり、患者様たちと何度か話し合いをしながら、準備するものや買い物内容、下ごしらえの段取りなど計画しました。

そして当日は患者様と近くのスーパーまで行き、そうめんの種類やめんつゆの値段など色々と気をつけながら無事買い物を終えて帰ってくると、その後は作業療法室のキッチンでそうめんをゆがいたりと準備も順調に進みました。

 

食べる準備ができた頃に、他の患者様も招待して、皆で流しそうめん大会を楽しみました。

患者様からは「美味しかった」「毎年夏にしたい」などの声を頂き、準備に関わった患者様からは「久々に料理をして、IHの操作が難しかった」と、実際に取り組んで気づいたこともあったみたいです。

 

続いて6階病棟です。

こちらも入院患者様に気分転換とリラックスの時間をもって頂きたいということで、カフェ企画に挑戦しました。

 

私も見学で病棟にお邪魔しましたが、コーヒーの良い香りが漂うなか、パンケーキの甘い癒しに、参加された患者様も自然と表情やわらぎ、にこやかにお話をされる姿が印象的でした。たまにはこういうゆったりとした時間を過ごすのも良いですね。

ということで、今回は2病棟の取り組みの紹介でしたが、また季節ごとに色々な行事や催しがありますので、また折をみて紹介させて頂きますね。

垂水病院 盆踊り

8月7日(水)は垂水病院恒例の盆踊り大会でした♪

日中から天候に恵まれ、かなり日差しも強い中の作業でしたが、企画委員を中心にそれぞれの部署のスタッフも協力しながら会場の準備をしてもらいました。

またスタッフには浴衣やハッピを着て盆踊りの雰囲気を盛り上げてくれる方も多く、会場の様子も徐々にお祭りムードになっていきました。

さてさて、まだまだ明るい時間帯で西日に苦戦しながらも、18時半頃からいよいよ始まりました盆踊りですが、毎年新任の先生方にはやぐらの上で太鼓を叩いてもらっています。

(先生方も忙しい中、太鼓の練習をされていたそうです)

小気味良い太鼓のリズムに合わせ、垂水病院でもお馴染みの炭坑節から踊りが始まると、踊りの輪にも徐々に活気が増し、お祭り音頭や鉄砲節なども楽しめました。

曲が流れてくると、なんとなく踊り方を思い出してくるのも、踊りの上手いスタッフを見ながら懸命に合わせるのも、色鮮やかな浴衣の艶やかさも、盆踊りの想い出として残りそうな、そんな時間でした。

患者様からも、踊りを眺めるだけでも楽しかったというお声を頂き、企画や準備は大変でしたが、こうして患者様、スタッフともに楽しめる行事になったことがよかったように思います。

今回は、外来通院されている方や、近くにお住まいの地域の皆様、あるいは患者様のご家族様など、非常に多くの方が来院して下さいまして、スタッフ一同とても嬉しく思います。

ご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

これからも皆様と一緒に楽しめる病院行事を作っていけたらと思いますので、またのご参加をぜひぜひ待ちしております。