研修報告:2019年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会

10月4日からの3日間、札幌にて開催された2019年度アルコール・薬物依存関連学会に参加させて頂きました。天気は生憎の曇り空ではありましたが、大きく崩れることはなく、滞在中は気持ちよく過ごすことができました。

近年飲酒運転による死亡事故があり、法律による厳罰化がすすみました。飲酒運転の背景にはアルコール依存症が相当数いるとされています。危険ドラッグが社会問題となり、違法薬物だけでなく処方薬や市販薬の依存の問題があります。ギャンブルに問題のある人達は300~500万人いるとも言われています。また、インターネット、スマートフォン等のゲーム依存の増加は現代社会を特徴付ける問題と言っていいのかもしれません。

これらの多くの問題が、依存とアディクションの問題とリンクしています。医師やコメディカルの依存症に対する関わりや、依存症の当事者の生の声に触れ、多様な考え方を吸収することが出来ました。アルコール依存症患者が大多数を占める病棟で働く私にとって今回の学会に参加できたことはとても有意義でした。

実は私は北海道へ行った経験がなく、今回の学会参加の話を頂いた際に即答で参加の返事をしたのを覚えています。短い間でしたがその土地の文化に触れ、美味しい食事ができたことは学会参加と合わせて良い経験となりました。

最後にはなりましたが、このような素晴らしい体験をさせていただいた当院に深く感謝し私の出張報告とさせていただきます。