HOME > 院長挨拶

垂水病院院長 山本訓也 ごあいさつ

東日本を襲ったあの大きな地震と想定外とされる規模の津波襲来の惨禍は、夥しい人々の日々の営みやささやかな日常の喜びを命ごと根こそぎにしていきました。愛着ある土地を追われ、このまま継続していくものと信じていた親しみの対象、大切な人、大切なもの…これらを瞬時に失ってしまうという理不尽さを見せつけられました。現代のわれわれの根幹をなす価値観、それはしばしば多様化しているなどと言われますが、あらためて振り返ってみると極めてもろく心もとないものだと気付かされます。

生きていくということ、その根拠を何に求めればいいのでしょうか。現代という時代は様々な情報の断片に囲まれながら、それを個人としては統合できないまま過ごしている孤独な時代だともいえるでしょう。このテーマは心の痛みを抱える数多くの方々と向き合う精神科医療従事者にとっても避けられない課題だと思います。垂水病院が掲げる「心温まる医療」、そして「寄り添う医療」が、心を病む数多くの孤独な個人の一助となればと考えています。

PAGETOP